AGAクリニックでの診断基準や診断方法について
AGA(男性型脱毛症)を診察・治療している医療機関の総称”AGAクリニック”では、どのような判断ポイントを経て、AGAだと診断しているのでしょうか。
AGAかどうかの判断は自分自身でも明らかに解かるケースもありますが、症状が微妙な場合、判断に迷うことも出てくると思います。
そこで今回は、AGAクリニックにおける診断基準や、診断方法についてご紹介します。
1.AGAクリニックにおける診断基準とは?
専門医が「○○さんは、AGAの可能性が高いです。」と言う時。
その言葉の裏側には、間違いなく何かしらの根拠があるはずです。医師は見た目だけでなく、AGAに関わる様々な要素や現状を把握した上で、AGAかどうかを診断しています。
AGAの国際基準では、以下の診断基準が定義されています。
「薄毛部分において、軟毛化している毛が20%以上あるかどうか」
つまり、薄毛が進行していると思われる部分について、その毛の状態もチェックしているわけです。
軟毛化(なんもうか)とは、髪の毛が細くなったり、やわらかくなったり、ハリやコシが失われている症状です。男性型脱毛症の初期症状とも言われており、大切な診断基準のポイントだと言えます。
この他、薄毛が進行している箇所(頭頂部、額の生え際など)も、AGA診断には欠かせない情報です。AGAは薄毛が進行する箇所によって、M字型、O字型、A字型(またはU字型)に分けられます。
さらに、アルコールやタバコ、生活習慣、両親や祖父母に薄毛の人がいるかどうか、薄毛が気になった時期はいつか、普段どのようなものを食べているか、睡眠時間はちゃんと取れているかなども、診断基準には欠かせない要素です。
AGAの診断基準は、法律で明確に定められているわけではありません。
しかし、上記の様々な要素や現状を把握した上で、一人ひとりのAGA専門医が責任を持って診断しているのが現状です。
2.AGAクリニックでの診断方法について
続いて、薄毛の診断で初めてAGAクリニックに行った時の、診断方法や流れについて見ていきましょう。具体手な流れは、以下のようになります。
1.問診票の記入
最初から医師と対面するのではなく、まずは問診票に必要事項を記入します。薄毛の気になる部位や、気になり始めた時期、これまでの病歴、生活習慣、アルコール、タバコ、ヘアケアの状況などに回答していきます。
いずれもAGA診断の判断基準となるので、正確に答えることが大切です。
2.カウセリング
カウセリングではこちら側が質問されるだけでなく、疑問点や不安に思っていることを、こちらから質問することが可能です。どのくらいの費用がかかるのか、どんな治療方法が行われるかなど、気になる部分を解決していきましょう。
カウセリングは無料で行ってくれるケースが多いですが、念のため事前に確認しておきたいですね。
3.専門医による診察
問診票の記入とカウセリングを経て、いよいよ専門医の診察へと入ります。
まずは医師が頭皮の状態をチェックし、頭頂部や生え際など、薄毛が気になる部分を撮影します。続いてAGA治療薬の影響を考察・チェックするために、血液検査も行われます。
さらに、クリニックによっては希望の有無により、遺伝子検査を行ってくれるケースもあります。
このような診察や検査の結果を踏まえた上で、AGAの進行具合が解かったり、最適な治療方法が決められていきます。
4.AGA治療を受けるかどうか判断する
初診を経て、結果的にAGAの治療を受けるかどうかは、本人の判断に委ねられます。もしAGAが進行しているのであれば、髪を失わないためにいち早く治療を始めることが大切です。医師との相談のもと、最適な判断を下しましょう。
そして治療をスタートさせる場合は、外用薬のミノキシジルと内服薬のフィナステリドを約1ヶ月分処方され、経過を見ていくケースが多いです。