枝毛や切れ毛の原因と、防ぐための対策や予防法
気付くといつの間にかできている、枝毛や切れ毛。「ちゃんとケアしているはずなのに、どうして!?」と思っている方もたくさんいらっしゃると思います。
短髪の男性にとってはこのような悩みとは無縁かもしれません。しかし、ロングヘアーの女性にとっては、枝毛・切れ毛問題は大敵。発見しただけでテンションが下がってしまいます。
そこで今回は、枝毛や切れ毛ができてしまう原因や、これを防ぐための対策・予防法についてまとめていこうと思います。
目次
1.枝毛と切れ毛の違いについて
枝毛と切れ毛は、いずれも髪の毛がダメージを受けた状態で発生します。具体的な違いは、以下のとおりです。
○枝毛 ⇒ 髪の毛が縦に裂けている状態
○切れ毛 ⇒ 髪の毛が切断されてしまった状態
健康的な髪の毛の表面は、キューティクルというウロコ状の層で覆われています。このキューティクルは髪の毛を外界から守る大切な防御層であり、水分の蒸発を防いだり、紫外線などの刺激から髪を守る役割を果たしています。
しかし、何らかの原因でキューティクルが傷ついてしまうと、その部分から髪の水分が失われたり、外界からのダメージを受けやすくなります。
さらに髪の内部からタンパク質や水分まで流出してしまい、髪はもろい状態へと陥ります。これがやがては、切れ毛や枝毛に発展してしまうのです。
2.枝毛や切れ毛ができてしまう具体的な原因
枝毛や切れ毛は髪のキューティクルが傷つくことで発生することが解かりましたが、そもそもどうしてキューティクルが傷んでしまうのでしょうか。
その具体的な原因は、1つではありません。以下は全てキューティクルを傷つける原因であり、当てはまる項目が多い場合は要注意です。
1.ドライヤーの熱で髪が傷んでいる。
髪を乾かす時にドライヤーを髪の毛に近づけ過ぎてしまうと、高温の熱によって髪が大きなダメージを受けてしまいます。
キューティクルがもろくなるばかりか髪の中の水分も蒸発させてしまうので、枝毛や切れ毛を起こしやすい状態に陥ってしまいます。
髪は肌のように熱を感じられません。このため、ついついドライヤーの先を髪に近づけてしまいがちです。
特に毛先の方は熱のダメージを受け易いです。ドライヤーで髪を乾かす時は、まずは根元の方から乾かしていきましょう。髪は根元の方から乾かしていくことで、その余熱によって毛先側の方も乾きやすくなります。
また、ドライヤーの先と髪の毛との距離は、15~20センチ以上は離すようにしましょう。近づけ過ぎると一気に水分を持っていかれます。近づけ過ぎないように、鏡を見ながら意識して距離を保つようにしましょう。
2.刺激の強いシャンプーを使っている。
シャンプーには色んな種類がありますが、頭皮への優しさも考慮した成分重視のシャンプーと、髪の洗浄力を重視した刺激の強いシャンプーに大別できます。
ここで注意すべきなのが、後者の「洗浄力の強いシャンプー」です。この手のものは洗い上がりがスッキリするので、綺麗にシャンプーできるように思われがちです。
しかし、実際は頭皮や髪にとって必要な皮脂・水分まで洗い流してしまうケースがあり、髪が水分不足の状態に陥って、キューティクルをもろくしてしまう可能性があります。
この洗浄力の強いシャンプーは”高級アルコールシャンプー”と呼ばれることもありますが、ドラッグストアやスーパーでも安価な値段で販売されています。このため、ついつい手が出てしまうのですね。
キューティクルを守り、枝毛や切れ毛を防ぐためにおすすめなのは、髪にやさしい「アミノ酸系シャンプー」です。髪や頭皮に必要な皮脂・水分を残しながら、余計な汚れや脂だけを取り除いてくれます。
枝毛や切れ毛を予防にも、もちろん効果的です。
3.カラーリングやパーマを繰り返している。
カラーリングやパーマは、髪にある程度のダメージを与えてしまうものです。たまに行うのであれば影響も小さいですが、短い期間で繰り替えし行ってしまうと、髪の毛のキューティクルもかなり傷んでしまいます。
一度剥がれてしまったキューティクルは、簡単にもとに戻ってくれません。そんな状態でまたパーマやカラーリングを行えば、髪は大きな悪循環へと陥ってしまいます。
カラーリングやパーマをする時は、美容師さんと髪の状態を相談した上で、できるだけ間隔を空けて行うようにしたいですね。
3.枝毛や切れ毛ができてしまった時の対処法
一度できてしまった枝毛・切れ毛は、残念ながら簡単に修復することができません。
このため、切るのが1番の対処法となります。よく切れるハサミを使って、枝毛ができた部分から3センチほど上の部分をカットしましょう。
ハサミは、できれば髪用のものがおすすめです。100円ショップなどで購入した普通のハサミを使ってしまうと、その部分がダメージを受ける危険性があります。
枝毛や切れ毛を処理したら、以下の予防法も同時に実践していきましょう!
4.枝毛や切れ毛を防ぐための対策・予防法
1.使用しているシャンプーと、ドライヤーのかけ方を見直す
まずは使っているシャンプーを見直しましょう。前途の通り、刺激が強い高級アルコールシャンプーではなく、髪と頭皮にやさしいアミノ酸系のシャンプーがおすすめです。
リンスinシャンプーも発売されていますが、シャンプーとリンスは別にしておいた方が良いです。リンスinシャンプーの場合、洗い流したい成分まで頭皮に残ってしまう可能性があります。
そしてもう1つ大切な予防法が、ドライヤーのかけ方です。髪に近づけ過ぎると、キューティクルがダメージを受けてしまいます。最低でも15~20センチは離して、乾かすようにしましょう。
2.タオルで拭くときは、ゴシゴシこすらない。
入浴後は髪の水分をいち早く取るためにタオルでゴシゴシ拭きたくなるものですが、これも良くないです。ゴシゴシこすらずに、タオルで髪を包むようにして水気を拭き取りましょう。
3.ブラッシングはやさしく行う
切れ毛や枝毛の要因の1つに、ブラッシングで発生する「静電気」があります。力任せにブラッシングすると静電気も起きやすくなるので、できるだけやさしく丁寧に行いましょう。
ブラッシングはナイロン製のものだと、静電気が起きやすいです。おすすめの素材は、マイナスイオンを出してくれる新素材の「セシオン」や、静電気を起こしにくい「猪毛」や「豚毛」などです。
また、マイナスイオンを出してくれるドライヤーを使うことも、静電気予防に効果的です。
4.空気の乾燥に気をつける。
室内が感想し過ぎていると、髪の水分も奪われやすくなります。湿気が高い梅雨時や夏であれば問題ないと思いますが、空気が乾燥しやすい冬などは出来れば加湿器を使い、乾燥から髪を守りましょう。
5.食事の栄養バランスを整える。
栄養バランスの乱れも、切れ毛や枝毛を作る要因の1つです。
食事の栄養バランスについてはこちら↓のページで詳しくまとめておりますので、ご参考にして頂ければ幸いです。
5.まとめ
枝毛や切れ毛ができる原因は、「髪のキューティクルが壊れてしまうこと」です。髪の毛は1本ごとに、ウロコ状のキューティクルによって守られています。
しかし、髪を乾かす時にドライヤーを近づけ過ぎたり、カラーリングやパーマを繰り返していると、どうしてもキューティクルが傷ついてしまいます。そしてその傷ついた部分で、枝毛や切れ毛ができてしまいます。
枝毛や切れ毛を予防するために大切なのは、髪のキューティクルを守り、髪の健康に良い生活習慣を身に付けることです。
キューティクルを守るためには、髪にやさしいアミノ酸系のシャンプーを使うこと、ブラッシングはやさしく行うこと、そして空気の乾燥に気をつけることも重要です。
綺麗な状態の髪をキープするためにも、このことをしっかり心得ておきたいですね。
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