抜け毛がひどいと感じる女性が急増中!その原因と対処法について
近年、薄毛や抜け毛に悩む女性が急増しています。
育毛剤のマーケットを見ても、女性用育毛剤の売上は右肩上がりで急増。もはや男性と同等レベルまで売れているらしいのです。
昔は薄毛やハゲは男性にだけ存在するものだと思われていましたが、なぜ女性の薄毛が進行しているのか・・。今回はその謎を探っていこうと思います。
目次
1.女性は男性と比べて、体質的に抜き毛が増えにくい
一般的に、女性の髪は男性と比べて抜けにくいと言われています。その理由は、薄毛の原因となる可能性がある”男性ホルモン”の分泌量が、女性は少ないからです。
男性の場合は「男性型脱毛症(AGA)」と言って急速に薄毛が進行することがありますが、これは男性ホルモンの一種である「ジヒドロテストステロン(DHT)」が過剰に分泌されることが原因です。
これにより毛乳頭細胞から毛髪の成長が抑えようとするシグナルが出てしまい、髪の成長期が短くなります。(それと反比例して、退行期や休止期の期間が長くなります。)
この脱毛症は名称にも入っているように”男性型”です。女性の場合は男性ホルモンの分泌量が少なく、この男性型脱毛症を起こす可能性も極めて低くなっています。
このため女性は抜け毛が増えにくく、薄毛にもなりにくいのです。
2.健康な方でも、1日に50本~100本ぐらいの抜け毛がある
シャンプーした時に抜け毛がたくさんあると、「もしかして薄毛が進行しているのかも・・」と気になるケースもありますが、身体や頭皮が健康な人であっても、1日に50本~100本ぐらいの抜け毛は出るものです。
髪の毛は一生同じものが生えているわけではなく、一定期間ごとに生え変わります。1本の髪の毛は自然に抜け落ちた後は、そこからまた新しい毛が生えるというサイクルを繰り返しています。
このような髪のライフサイクルを「毛周期」と言い、これは髪の毛1本1本ごとに時期が違うものです。生え始めたばかりの毛もあれば、自然に抜け落ちる直前の毛もあります。
女性の場合、毛周期の期間は4年~6年ぐらいです。毛周期は成長期、退行期、休止期の3つの時期に分けることが可能で、退行期の終盤で毛は抜け落ち、やがて休止期に入ります。
1日50本~100本ぐらいの抜け毛であれば、許容範囲内なので問題ないと言えるでしょう。
3.抜け毛がひどいと感じる女性が増えている要因
では、どうして抜け毛や薄毛を気にする女性が増えているのでしょうか。その原因や要因は、1つではありません。
日常のストレスや生活習慣の乱れ、睡眠不足、栄養バランスの偏り、ストイックなダイエットなど、様々な要因があります。また、何らかの病気によって薄毛が進行しているケースも考えられます。
抜け毛が増える物理的な要因には、
・頭皮の血行不良
・頭皮の毛穴の汚れ
・紫外線
・常在菌の繁殖
などがあり、これによって毛が抜けやすい状態に陥っています。
そしてこんな状態を作り出しているのが、前途の通りストレスや過度のダイエット、生活習慣の乱れ等です。
このため「薄毛が進行しているかも?」とか「抜け毛が以前にも増して増えたかも?」と感じた場合は、以下の項目をチェックしてみましょう。
○以前よりもフケの量が増えた。
○抜け毛の毛根に、白い付着物がある。
(※正常な抜け毛の場合は、毛根はマッチの先のように丸みを帯びています。)
○頭皮が昔よりも固くなっている。
○シャンプーやブラッシングしている時に、以前よりも抜け毛が増えた。
○髪の毛のツヤが無くなり、1本1本が細くなってきた。
○頭皮が時々痒くなる。
○頭皮が脂っぽくなってきた。
これらは全て、抜け毛の増加や薄毛が進行している兆候です。該当する項目が多い場合は、今すぐ以下の点を見直してみましょう。
4.薄毛の兆候があると解かった時に、見直すべきこと。
1.栄養バランスや食生活の乱れ
髪の毛は私たちが日頃摂取している栄養素から作られていきます。タンパク質や亜鉛を中心としたミネラル成分、ビタミン類など色々ありますが、これらの栄養素をバランス良く摂取することで、髪の毛が作られていくわけです。
食生活が乱れて栄養バランスが偏ってしまえば、髪の毛を作るための材料が得られません。このため、まずは食事面を見直してみることが大切です。
お肉類や甘いものばかりではなく、お魚や野菜、海藻類、果物など、食材のバランスを良くしましょう。
また、お肉の脂身など動物性脂肪分が多いものばかり食べていると、毛穴に脂分が溜まりやすくなり、これも抜け毛の原因となります。絶対に食べてはいけないわけではありませんが、程ほどにしましょう。
2.睡眠不足・生活習慣の乱れ
髪の毛が最も成長する時間帯は、睡眠中の時です。日中帯はあまり成長してくれません。
夜寝ている間は身体が休まるものですが、これは内臓器官や骨、皮膚など身体の隅々までの血液循環が良くなり、栄養素がちゃんと運ばれるためです。
睡眠中は頭皮の毛細血管まで血液が巡りやすくなり、髪の成長に必要な栄養素もきちんと届きます。
しかし、睡眠時間が短かったり、ほとんど寝ないような状態が続くと、栄養素の循環が悪くなります。食事の栄養バランスに注意しても、それが台無しになる可能性もあります。
忙しい時期でも、出来るだけ睡眠時間を確保するように努めたいですね。
3.過度のストレス
抜け毛・薄毛に悩んでいる女性は、過度のストレス状態に陥っているケースが多々あります。
職場や家庭内での人間関係、子供のこと、仕事のこと、将来に対する不安など、ストレスの原因は様々です。
人によってはストレスが引き金となって生理不順になったり、ひどい場合は円形脱毛症を引き起こす場合もあります。
さらに、場合によってはうつ病を発症する危険性も潜んでいます。
このような過度のストレスは、頭皮の健康にも悪影響を及ぼすものです。
悩む場面が多かったり、ストレスと感じる場面が多い場合は、決して無理しないようにしましょう。そして自分なりのストレス解消法を見つけ、それを実践するようにしましょう。
4.ホルモンバランスの影響
代表的な例が、出産後のホルモンバランスの変化です。女性は出産後に抜け毛が増える人が多いですが、これはホルモンバランスの大きな変化が起因しています。
また、女性は年齢を重ねるにつれて、女性ホルモンの分泌量も低下していきます。これにより男性ホルモンの活動が優位になって、薄毛が進行する場合もあります。
このようなホルモンバランスの影響を抑えるためには、基本的なことではありますが「栄養バランスのとれた食生活」や「適度な運動」、「健康的な生活習慣」、「ストレスを抱えないこと」が大切になってきます。
5.紫外線による影響
頭皮が紫外線を浴び続けると、皮膚の新陳代謝が低下していきます。これによって頭皮の老化が進み、髪の毛が育ちにくい状態になります。
特に4月から8月にかけての紫外線は強力で、頭皮は私たちが思っている以上に紫外線ダメージを受けています。
帽子をかぶったり、日傘を差すなどして紫外線から頭皮を守ることが大切です。
6.シャンプーやヘアケア等の問題
シャンプーで大切なのは「髪だけでなく”頭皮”もちゃんと洗えているかどうか」です。
市販されているシャンプーは「髪を美しくすること」に重点を置いているケースが多く、頭皮にとって刺激が強すぎる場合があります。
このためシャンプーは髪だけでなく、頭皮のこともしっかり考えているものを選びましょう。
毎日のヘアスタイルによっては「牽引性脱毛症」を起こすこともあります。これは髪を結んだりする時に無理に引っ張ってしまい、その状態が続くことで髪が抜けてしまう症状です。
ポニーテールにしたり、髪を縛ったりする時は、引っ張りすぎて毛根に負担をかけないように注意しましょう。
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