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育毛剤の有効成分一覧(効果効能別)

育毛・発毛の基礎知識 育毛剤
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育毛剤を選ぶ時は値段や口コミ、体験談などを参考にされる方が多いと思いますが、それ以外にも重要なポイントがあります。

それはズバリ、「有効成分がもつ効果効能」です。

例えばフケが多い人であれば、フケの抑制効果がある育毛剤を選ばなければなりませんし、頭皮が固くて血行が悪いと感じている方であれば、頭皮の血流を良くする効果が期待できる育毛剤を選ばなければなりません。

重要なのは、各有効成分の効果効能を把握した上で、育毛剤を選ぶことです。

そこでこのページでは、様々な育毛剤に配合されている有効成分を、効果効能別でまとめました。育毛剤を選ぶ上で大きな参考になりますので、ぜひ一度読んでみてくださいね(^^♪

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1.そもそも、育毛剤の有効成分とは何なのか?

育毛剤は配合されている有効成分が大切だと言われていますが、そもそも有効成分とは何なのでしょうか。

有効成分とは国が安全性や効果効能を確認した成分のことであり、薬事法によって定められた成分を意味しています。”有効”という言葉は「効力をもっている」とか「ききめがある」という意味です。

成分に”有効”という言葉を付けて商品に表記するわけですから、誰でも簡単に明示できるわけではないのですね。

有効成分を配合した商品は、きちんと国の許可を得なければなりません。また有効成分は少しだけ入っていれば良いというわけではなく、有効成分の含有量が規定値を下回る場合は、化粧品としての取り扱いになるケースもあります。

有効成分は、国の法律である「薬事法」で定められている成分です。だからこそ、育毛剤を選ぶ時には有効成分もしっかり確認しなければなりません。

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2.効果効能別でみる有効成分

有効成分は育毛剤にとって欠かせないものですが、それぞれ別の効果効能を保持しています。一般的には、まず始めに有効成分の名称を書いて、その効果をまとめる場合が多いです。しかし、このページではまず始めに効果効能を明記し、それに該当する成分をまとめてみました。

1.毛母細胞に働きかける有効成分

髪の毛の成長を促すためには、毛母細胞の活性化が必要だと言われています。毛母細胞は髪の毛を作り出す元となる細胞です。毛母細胞に働きかける成分には、以下のものが挙げられます。

パントテン酸カルシウム、トリプトファン、ジアルキルモノアミン誘導体、ビオチン、オトギリソウエキス、ペンタデカン酸グリセリド、メチオニン、ニンジンエキス、ニンニクエキス、パントテニルアルコール、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ミネラル類、ロイシン、セリン、アミノ酸エキス、トウキンセンカ、ポルフィリン系化合物、シスチンなど

毛母細胞に働きかける注目の成分

ビオチン

毛母細胞に働きかけるだけでなく、抜け毛の予防効果も期待できる成分。ビタミンB群の一種です。

イオポリリン酸

毛母細胞を活性化させるためにはタンパク質が必要になるのですが、このタンパク質の安定化に役立つ成分です。髪の成長に必要な栄養素を、しっかり届ける効果が期待できます。

ペンタデカン酸グリセリド

AGAなどの薄毛は男性ホルモンが関与しているとされていますが、ペンタデカン酸グリセリドはこの男性ホルモンの影響を受けることなく、毛母細胞に栄養分を届ける働きがあると言われています。

 

2.頭皮の血行を良くする有効成分

頭皮の毛母細胞や毛乳頭に栄養を届けるためには、頭皮の血行を良くすることも大切です。血行が改善されれば、毛根にタンパク質やミネラル類などの成分が届きやすくなります。頭皮の血行を良くする効果が期待できるのは、以下の有効成分です。

センブリエキス、塩化カルプロニウム、ニコチン酸ベンジル、トウガラシチンキ、トコフェロール(ビタミンE)、ニンニクエキス、カンタリスチチンキ、酢酸トコフェロールなど

血行を良くする注目の成分

センブリエキス

苦いお茶として有名な「センブリ茶」がありますが、この苦味成分がセンブリエキスです。細胞分裂を促進し、毛根の働きを活性化する働きがあります。また保湿に役立つ成分も含まれており、センブリエキスは代表的な育毛剤の有効成分とされています。

セファランチン

血管を拡張する作用があり、頭皮の血行促進に役立ちます。タマサキツヅラフジという植物から抽出された成分で、ツヅラフジ科に属しています。

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3.炎症を抑える効果が期待できる有効成分

抜け毛が多かったり、薄毛が進行していたりする人の頭皮を観察すると、赤い炎症ができているケースが少なくありません。炎症ができるということは、頭皮が不健康な状態になっている可能性があります。可能な限り、炎症は無くしていきたいものですよね。

炎症を抑える効果が期待できる有効成分には、以下のものがあります。

グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン、酢酸ヒドロコルチゾン、アズレン、グリチルレチン、プレドニゾロン、塩酸ジフェンヒドラミン、アラントインなど

炎症を抑える注目の成分

M-034

頭皮の炎症を抑えると共に、血行促進の効果も期待できる注目の成分です。その他、AGAの要因とされるジヒドロテストステロンの生成を抑制するだけでなく、保湿効果もあると言われています。

グリチルリチン酸ジカリウム

数多くの育毛剤に含まれている知名度の高い有効成分です。マメ科の植物から抽出したエキスを、さらに精製することで得られます。主な効果効能は炎症を抑えることであり、医薬部外品に属しています。

頭皮以外にも使える成分で、目薬や歯磨き粉などにも配合されているケースが少なくありません。

 

4.痒みを抑える有効成分

頭皮が痒くなると爪でかいてしまい、頭皮を傷つけてしまう恐れがあります。毛根が破壊されて抜け毛の原因になる危険性もありますし、可能な限り頭皮の痒みは防ぎたいものですよね。痒みを抑える効果が期待できる有効成分は、以下の通りです。

アラントイン、酢酸ヒドロコルチゾン、塩酸ジフェンヒドラミン、グリチルリチン酸ジカリウム、プレドニゾロン、グリチルリチン、アズレン、グリチルレチン

 

5.皮脂の分泌を抑制する有効成分

オドリコソウエキス、シャクヤクエキス、ドグダミエキスなど

注目の成分

シャクヤクエキス

頭皮における皮脂バランスを整えるだけでなく、血行を促進したり、毛乳頭に栄養素を送ったりなどの複数の効果が期待できます。消炎や抗炎症作用、痒みやフケを抑える効能もあるそうです。

 

6.フケを抑える効能がある有効成分

フケは中高年の男性に多く見られます。濃い色合いのスーツの肩に落ちたフケは意外と目立ってしまうので、できれば抑制したいですよね。フケを抑える効能がある成分は、以下の通りです。

サリチル酸、感光素101、感光素201、レゾルシン、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、ピリドキシン、ジエチルスチルベストロール、クロルヘキシジン、イソプロピルメチルフェノール、フェノール、チオキソロン、ヒノキチオール、ビオゾール、レシチン、硫黄など

 

7.保湿効果や、乾燥を防ぐ効能が期待できる有効成分

乾燥は頭皮のバリア機能が失われている状態です。細菌が発生して炎症を起こしたり、フケが大量に出てしまったりするケースがあります。特に湿度が低い日が多い冬は、頭皮も乾燥しやすいです。十分に頭皮の保湿を心がける必要があります。乾燥を防ぎ、保湿効果が期待できる有効成分は、以下の通りです。

ヒアルロン酸、可溶性コラーゲン、コンドロイチン硫酸、ミニササニシキ抽出エキス、グリセリン、アロエエキス、ヒオウギ抽出液、プロピレングリコール、イチョウ葉エキス、サンザシエキス、ピロリドンカルボン酸ナトリウムなど

保湿効果がある注目の成分

ヒアルロン酸

様々な医薬部外品に配合されている成分で、テレビCM等で耳にする機会も多いですよね。人の軟骨の主成分とされており、細胞同士を結び付ける働きがあります。また高い保湿力があり、角質層で水分を保持することから、お肌の乾燥を防いでくれます。

ピロリドンカルボン酸ナトリウム

湿潤性と吸湿性が高く、角質層に浸透して、頭皮を乾燥から守ってくれます。刺激が少なく、頭皮の炎症が多い人にもおすすめだと言えるでしょう。

 

8.その他の効果効能が期待できる有効成分

有効成分の浸透を促進する成分

ビサボロール、l-メントール、デルアミド、l-リモネン、水素添加ビサボロールなど

アレルギーを抑える

ジフェンヒドラミンHCなど

男性ホルモンに作用する

オウゴンエキス、チョウジエキス、オイゲニルグルコシド、ヒオウギエキス、クアチャララータエキス、キャピキシル、ホップエキス、デュークエキスなど

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3.医薬品として国から認められている有効成分

育毛・発毛分野において、国から医薬品として認められている有効成分には、フィナステリドやミノキシジル、塩化カルプロニウムなどがあります。フィナステリドは内服薬として、ミノキシジルと塩化カルプロニウムは外用薬として用いられるケースが多いようです。

フィナステリド

もともとは前立腺疾患の医薬品として利用されていたのですが、発毛効果もあることが明らかとなり、発毛剤やAGA治療薬としても用いられるようになりました。

AGAの大きな原因は、ジヒドロテストステロン(DHT)です。男性ホルモンのテストステロンが、5αリダクターゼという酵素の働きによって変換されてしまうと、ジヒドロテストステロンが発生します。

フィナステリドはこのジヒドロテストステロンの生成を阻害する働きがあり、AGA治療にも有効だとされています。

ミノキシジル

もともとや高血圧疾患の降圧剤として使われていたのですが、服用された患者さんで発毛している人が多いことから、発毛効果があることがわかり、発毛剤や育毛剤として使われるようになりました。

ミノキシジルには血管拡張作用があり、頭皮の血流を良くする効果があります。テレビCMも放送されている大正製薬の発毛剤・育毛剤「リアップ」にも、ミノキシジルが配合されています。

 

4.頭皮に悪いとされている成分

今の育毛剤は洗練されており、有効成分だけでなく、頭皮に悪い成分を含有させないように努力している企業が多いです。しかし、稀に頭皮に良くない成分が入っている場合も考えられるので、注意しておきたいですね。

頭皮や育毛に悪いとされている成分には、以下のようなものがあります。

紫外線吸収剤、合成ポリマー、アルコール系の成分、タール系色素、香料、着色料、動物性原料など。

アルコール系の成分は力が強く、頭皮に必要な皮脂まで根こそぎ落としてしまうので、炎症やかぶれを起こしやすくなります。

また動物性原料はアレルギーを起こす危険性があるので、注意が必要です。その他、紫外線吸収剤はUVカット効果が期待できるものの、刺激が強く、頭皮には良くありません。

 

5.髪の毛に良いと言われている成分や栄養素について

髪の毛の成長や頭皮の健康に良いと言われている成分としては、ノコギリヤシや亜鉛、カプサイシン、イソフラボン、L-リジンなどが挙げられます。

ノコギリヤシ

AGAの原因であるジヒドロテストステロンを抑制する効果が期待できる成分です。

カプサイシン

血液の循環を良くするだけでなく、身体のエネルギー代謝を高める働きがあります。毛根への血流改善に役立ちます。

L-リジン

必須アミノ酸の一種で、肌や髪の毛を作る時に必要とされています。

イソフラボン

女性ホルモンと似た働きをする成分で、健康的な髪をキープするのに役立ちます。

 

6.有効成分を把握した上で育毛剤を選ぶ時のポイント

私達が育毛剤を選ぶ時、まず第一にすべきことは「自分の薄毛や抜け毛の原因、状態を知ること」です。

頭皮が固く、血流の悪さが考えられる場合は、血行を良くする有効成分が含まれた育毛剤を選ばなければなりません。

有効成分が数えきれないぐらい豊富に入っていると、それだけで「効果がありそう!」と思ってしまうものです。確かに配合されている有効成分が多ければ、様々な効果が期待できます。

しかしながら自分の髪や頭皮の状態において、あまり必要としない成分が大量に含まれているケースも考えられるのです。

まずは自分の頭皮の状態を把握した上で、必要とする有効成分をピックアップし、その成分が含まれた育毛剤を選ぶようにしましょう。

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